テキスト考 on ぷよクエ①

コンピュータの世界で、テキスト第一主義というのは、ひと昔前の話だと思っている方も多いようです。 画像、ビデオ、音声や音楽にいたるまで、AI が自由に扱えるようになってきたことを背景にしてのことでしょう。 ぼくはこの風潮にあえて異を唱えるわけですが、それには理由があります。 今回の一連の文章では、相変わらず人気があるぷよぷよというゲームを通じて、 この問題を軽い(?)切り口から考えてみたいと思っています。
「ぷよクエ」、正式名称「ぷよぷよ!!クエスト」というのは、ご存じの方も多いと思いますが、 テトリスから派生した落ちゲーで、同種類のコマが縦横に 4つ以上並ぶと消えるというゲームです。 テトリスが盤面にコマが溢れるまでに何個消せるかを争うものだったのに対し、 ぷよクエは、5色のコマをキャラと結びつけ、キャラ(カード)のスキルによって点数を倍増させ、 そのポイントを競うパズルゲームとなっています。
現在までのところ、キャラの総数は 6500種類に及び、それぞれが様々なリーダースキルその他のスキルを持っており、 その組み合わせによって、何ポイントから何兆ポイントまでを叩き出すことになっています。 対する敵もキャラとなっており、強弱様々なスキルをもってプレーヤーを攻撃してきます。 体力が何兆ポイントもあるモンスターも登場し、下手をすると瞬時にゲームオーバーになってしまいます。
プレイヤー側は、キャラ 5体に加え、自分の属するグループ・ギルドからサポーター 1体を借り、 6体で敵に挑むのですが、この 6体のデッキの組み方が問題になってきます。 キャラはそれぞれ、☆1からレベルアップしていき、☆7が最強となります。 この点で、同種類のキャラならいろんな方法で☆7を目指せばいいのですが、 問題は 6体の組み合わせです。 あるキャラのスキルは
ハートBOXをみどりぷよに変える
となっているのに対し、他のキャラのスキルは
ハートBOXをあかぷよに変える
となっており、明らかに矛盾していて両立できません。 そこで、6枚のキャラの理想的な組み合わせを追求したくなってくるのですが、 簡単にはいきません。 アプリ内にスキルの検索機能はあるのですが、 「ハートBOX」については「ハートBOX変換」という項目しかなく、 これは「ハートBOX」を他のものに変えるのではなく、 他のものを「ハートBOX」に変換するスキルを表示するだけで、望む検索はできません。


ぷよクエ公認攻略サイトgame8で「ハートBOX」を検索しても、 何も出てきません。 こういうことはしょっちゅう起きます。 どう対処するのが正解なのでしょうか?
まず、思いつくのは、表計算アプリを使い、キャラの性能をテーブル化しておくことです。 例えば次のようです。

しかしながら、キャラのもつ能力は複雑で、テーブル化すると、その項目数が膨大になります。 攻撃のポイントを一瞬にして数値ではじき出そうなどと考えると、その分類は果たして何項目にするべきか (リーダースキル、フルパワー、クロスアビリティ、デュアルシフト、とくもり、そのそれぞれが何十種類もの違う能力をもつ)、 気が遠くなる事態となります。
手持ちのキャラをちょっと確認するくらいなら、ゲーム内にカードの性能を確認できる機能がありますが、 検索し、表示し、画面を切り替えと、各キャラごとに結構な手数を要します。 game8 でキャラクター名を検索し、コストやスキルを確認するのは持っていないカードも調べられる点はすぐれていますが、 手数は似たようなものです。 最強デッキを作るために、各カードを比べながら選ぶとなると、現状では記憶に頼らざるをえない部分があります。
何とかするとしたら、各キャラに与えられている能力をゲームから、あるいは公式サイトや game8 などから そのままテキストで記録し、必要に応じて自分がサッと検索できる状態を作っておくということになります。 ぷよクエには次々いろんな機能が出現することから考えても、自分なりの分類ではそれに対応するべく修正をしいられるので、 テキストとして、与えられたものをそのまま記録するのが無難です。
こうしてベタのテキストを保存し、それにテキストツールを介して検索をかけるという方法が、 クローズアップされてきます。 テキスト第一主義というのは、どんなデータであれ、元データを保存し、 必要に応じて検索方法のほうを工夫するという、究極の方法なのです。 しかも、ハードウェアの性能が上がってきた現在、原始的でありながら十分なスピードで動きます。 次回以降、その詳細を書きますが、それをみれば、きっと納得されるでしょう。
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