📔 テキストデータ活用術2出版

2024/02/16

テキストデータ活用術2  「活用術1」の続編「テキストデータ活用術2: 小説 家庭教師黒木一馬外伝」Kindle 版を 出しました。 例によって、しばらくしたら、引き続きペーパーバック版を出します。 以下、その簡単な紹介です。 本それ自体は、右の表紙画か、ページ下の Amazon へのリンクからたどりつけます。

 昔は情報整理術といえば、 カードやスクラップ、ノート、本、写真などというアナログデータを どう分類整理し、活用するかという技術でした。 梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』、 野口悠紀雄氏の『「超」整理法』などの名著が思い浮かびます。

 しかし、時代は急速にデジタルへと向かい、 1993年『哲学者クロサキのMS―DOSは思考の道具だ』が出たときの衝撃は 忘れられません。 これまでの情報のため方、検索のしかたを テキストファイルに grep をはじめとするツール群を適用する方法で一新できるという 啓示なのでした。

 その具体的な方法を詳細で、鮮やかに描いてみせたのが、 『MS-DOSテキストデータ料理学: sed、awkのあるUNIX流パソコン環境』です。 こちらはエンジニアによる実務的な方法論で、 ここに文理双方から、デジタル時代の情報整理術の核になる部分が示されたのです。

 けれども、それを具体的にどういうフォーマットでため、 どう検索し、どう活用するかについては、いまだ明確ではありませんでした。 そこで出てきたのが SGML というフォーマットです。 これはテキストデータを一定のルールでタグづけし、 パーサーによってタグの一貫性をテストし、 ツリー構造化したタグをその用途によってビューアにかけたり、 印刷したり、加工したりして使用するという国際規格です。

 この SGML の基本の上に立って発展してきたのが現在の HTML、 すなわちホームページ形式です。 そして、HTML に多大の影響を与えたと思われるのが TeX でした。 この 2形式が現在のテキストデータ活用の最前線にあることは間違いありません。

 これに加え、忘れてならないのは、そもそもプログラムというもの自体が 可視的なテキストデータであることです。 プログラマにはバイナリーデータは読めません。 テキストデータこそが、人間の脳に思考という営みを起こさせる原動力なのです。 クロサキ氏の言葉によれば 「テキストデータ活用術こそが思考の道具だ」となるのではないでしょうか。 ...

 ソースサンプルのダウンロードは 当サイト からどうぞ。
また 追加分 が必要な場合はこちら。 使い方は本書にあります。

入手先: テキストデータ活用術2(Amazon)

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