作者: Makoto SATOH
日時: 2003/3/19(09:55)
佐藤です。

 --- 閑舎 <raku@...> からのメッセージ:
>  佐藤さん、こんにちは。よろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

>  私が HTML から XML 等に行かなければならないと思ったのは、1 つには
> PDF 
> 形式との親和性、1
> つには数式、索引や目次などを出力するタグの問題です。い
> ずれも書物でできること(あるいは TeX
> でできること)を実現するためでした。
> このあたりは Xi ではどうなっているのでしょう?

PDFは、Apache FOPを使っていますので、FOPにある制限はほぼそのまま
残ります(例えば、XSL-FO仕様にある要素でFOPでサポートされていない
ものは使えない、など)。ただ、下にも書きますが、フォントの設定関係
は、FOPを再ビルドすることで対応したりしてます。

PDFとの親和性については、XML+XSLTでは当然できますが、Xiとの関係と
なると、現在以下のようなものをサポートしています。

(1) Xiプログラムの出力メディアとしてPDFを指定できる。
      Xiプログラムの出力結果がXSL-FOになるように書かないといけません。

(2) Xiプログラムの出力結果にXSLを当てて、さらにその出力メディアに
    PDFを指定できる。
      Xiの出力結果をXSLTでXSL-FOになるようにしないといけません。

(3) Fonttoolというツールで、Apache FOPのフォント設定ファイルである
    user-config.xmlを簡単に生成できる。
      MicrosoftのTrue Typeや、東風フォントなどが動作確認が取れています
。

Xiはプログラム言語なので、いろんな出力が作れますが、その出力が
整形式のXMLになることが保証されているのが特徴です。これにより、
他のXMLプロセッシングツールとうまく連携できます。

数式、索引、目次については、Xiにはそのような機能はありません。

Xiで一から自分で実装することも可能だと思われますが、Java+XMLである
ことを利用して、SmartDocなどと連携させるほうが簡単だと思います。

いろいろやり方はあると思いますが、例えば、

Xi -> XSLTでSmartDocへ -> SmartDocServlet -> TeX (-> dvipdfm)

Xi -> XSLTでSmartDocへ -> sdoc2fo.xsl -> FOP(PDF)

などが考えられるかと思います。

今のところ、Webアプリケーションとしての運用例が多いため、目次や
索引を必要とするような文書の運用は報告されていません。

# 個人的には、500ページくらいのレポートを、WebとPDFで運用したいと
# 思っているケースがあるので、実践してみる可能性はありますが。
# ちょっと他のソリューションを検討しているので、お約束できません。

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Makoto SATOH

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