私がPythonを初心者に勧める最大の理由は、「学習するための文法が過不足なく
そなわっているから」です。
Pythonは、インデントブロックという一見奇妙な性質を除き、非常にスタンダードな
文法でまとまっています。
さらに文法は、構造化、手続き化、抽象データ型、オブジェクト指向、そして
各種組み込みデータ型(ライブラリとして各種言語が備えているものに近い)と、学んだ
「考え方」がそのまま多言語でも生かせるような仕組みになっています。
よってある程度Pythonを学んで、その知識を足がかりに他言語に進むのも容易です。
逆に、スクリプト言語でありながらあまり気軽に正規表現が使えなかったり、省略
記法が不十分だったりするので、いつまでも使いつづけるには物足りないかもしれ
ません。
オーバーヘッド過剰によるスピードの遅さもあります。
ですが、習得しやすく読みやすいので、プロトタイプ言語として、同一プロジェクトの
メンバーはおろか、プロでないクライアントにもコードを提示できる(かもしれない)
数少ない言語ではありますので、いつまででも使い道があります。
以上、Pythonはさまざまな面で、初心者に使いやすいように「特化」した言語である
ということです。
そして入門以降の使い道としては、その方針と矛盾しないもののみを選んでいる、
という点にあります。
唯一の欠点は・・・GUIで日本語があんまり手軽に使えないこと(泣)
機械伯爵