🌌 旧体字について

🌌 旧体字について

2024/04/07

　漢文の入試問題では、新字体を使った出題が増えてきてはいますが、 いまだ旧字体も使われ、 それが学校で習ったどの字に対応するのかわからないのでは、 せっかくの知識もむだになります。 次の字は、かなり重要な旧字体です(精密な調査で頻度が高いとされた旧字)。 これを新字体で書くとどうなるか、わかるでしょうか？ 答は後半にあります。

　では、解答です。 「澤」が「沢」になることがわかれば、 「驛」も同様に「駅」になることがわかるでしょうし、 「賣」が「売」になるなら「讀」も「読」となることがわかるでしょう。 答案に書く字も新字でよいとされていますので、 実際のところ、ここにある旧字が新字に直せれば十分です。

　新体字は大体において、旧字の一部をとるか、 草書等のくずし方からとったと思われるものが多いですね。 また、ここに出てはいませんが、「辿」のしんにょうには点が二個あるとか、 昔のくさかんむりは「𦱆」のように間を空けて四画で書いていたとか、 気をつけてみないとわからない違いもあります。 もっとも、しんにょうやくさかんむりが入試で問題になることはないでしょう。

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