作者: 閑舎
日時: 2005/11/06(09:27)
機械さん、ご苦労様です。たまには出て来ないとということで……。

kikwai@... (機械伯爵) さん wrote.

>  機械です(レス早いです(汗))
> 
> > しかし、考えてみると「現れぬことを」もやっぱり間違ってて「現
> > れざることを」の方が正しいように思えてきました。「日本語はむ
> > ずかし」ですね。
> 
>  私もなんだかわかんなくなりましたので、適当に変えておきます。

でびさんの領域かもしれませんが、国語を教えていた立場からいうと、打ち消し
の「ず」には通常の活用と、いわゆるざり活用があります。通常の活用なら「現
われぬことを」になり正しいですが、それは古文調で使います。

これに対し、漢文調の文章ではざり活用を使うのが慣用となっており、この文は
漢文調なので「現われざることを」のほうがよいとなるわけです。大日本帝国憲
法

  http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j02.html

など開いて、「サル」(ザルは昔サルと表記することが普通)を検索してみましょ
う。

ちなみに古文調なら、

願ふは、この地の上に再びあの、忌まわしき古えの神々の紋章が現れぬことなり。

と、できるだけ音を排除して書くという感じですね(迫力がないので条文とかに
は使いません)。

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本田博通(閑舎)
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