作者: 閑舎
日時: 2002/4/07(17:59)
●画像、しおり、参考文献などの入った PDF 文書作成

 複雑な文書の作成に挑戦してみましょう。
次の \documentclass から \end{document} までを 2.tex として保存してください。

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
\usepackage[dvipdfm]{color}
\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,bookmarkstype=toc]{hyperref}
\begin{document}

\section{参照篇}
\hypertarget{参照篇}{}
\hyperlink{後書き}{後書き}にジャンプします。

dvipdfm\cite{dvipdfm} を使えば
PDF 文書独特のしおりやハイパージャンプ機能などを使った文書を作成できます。

テキストの殿堂は\href{http://rakunet.org/TSNET/}{TSNET}にあります。

\section{画像篇}
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\includegraphics[width=50mm]{tiger.png}
\end{center}
\caption{GhostScript に棲むトラ}
\end{figure}

\section{後書き}
\hypertarget{後書き}{}
\hyperlink{参照篇}{参照篇}に戻ります。

\reflectbox{おまけ}で、
\textcolor{red}{赤い色}とか
\colorbox{blue}{\textcolor{white}{青色に白抜き}}とか、書いてみました。

\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{dvipdfm} dvi ファイルを pdf 形式に変換するコンバータ。

\href{http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/web2c73.html}
		{角藤さんの W32TeX ページ}参照のこと。
\end{thebibliography}
\end{document}

 つづいて、タイプセット、PDF ファイルへのコンバートと続きます。

  1. jpeg, png 形式の画像を取り込む場合はあらかじめやっておきます
    (tiger.png は何か適当な画像を用意してやってみてください)。
    ebb tiger.png

  2. タイプセット(参照を含む dvi の生成は 2 回タイプセット)
    platex 2
    platex 2

  3. 参考文献としおりの準備(最初が参考文献、後が PDF のしおり)
    jbibtex test
    out2uni test

  4. もう一度タイプセット
    platex 2

  5. dvipdfme (pdf 生成)
    dvipdfme 2

 できた 2.pdf を見てみましょう。マニュアルを作ったなあ、
という感じになってきましたね。

 本当は多書体混在の方法まで書こうと思っていたのですが、
ここからは説明もちょっと面倒になってきて、
そろそろ根がつづかなくなってきたので(XML のほうもやらなければならないし)、
今回は取りあえず、ここで終了させていただきます。
質問などあれば受け付けます。
また、ここまで使ってきたサンプルを 4 つの PDF 文書として、
下記の場所に置いたので、ぜひごらんください。


●サンプルの場所

  http://rakunet.org/usernet/tips/dvipdfm.html

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本田博通(閑舎)
Hiromichi Honda <raku@...>