●画像、しおり、参考文献などの入った PDF 文書作成
複雑な文書の作成に挑戦してみましょう。
次の \documentclass から \end{document} までを 2.tex として保存してください。
\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
\usepackage[dvipdfm]{color}
\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,bookmarkstype=toc]{hyperref}
\begin{document}
\section{参照篇}
\hypertarget{参照篇}{}
\hyperlink{後書き}{後書き}にジャンプします。
dvipdfm\cite{dvipdfm} を使えば
PDF 文書独特のしおりやハイパージャンプ機能などを使った文書を作成できます。
テキストの殿堂は\href{http://rakunet.org/TSNET/}{TSNET}にあります。
\section{画像篇}
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\includegraphics[width=50mm]{tiger.png}
\end{center}
\caption{GhostScript に棲むトラ}
\end{figure}
\section{後書き}
\hypertarget{後書き}{}
\hyperlink{参照篇}{参照篇}に戻ります。
\reflectbox{おまけ}で、
\textcolor{red}{赤い色}とか
\colorbox{blue}{\textcolor{white}{青色に白抜き}}とか、書いてみました。
\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{dvipdfm} dvi ファイルを pdf 形式に変換するコンバータ。
\href{http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/web2c73.html}
{角藤さんの W32TeX ページ}参照のこと。
\end{thebibliography}
\end{document}
つづいて、タイプセット、PDF ファイルへのコンバートと続きます。
1. jpeg, png 形式の画像を取り込む場合はあらかじめやっておきます
(tiger.png は何か適当な画像を用意してやってみてください)。
ebb tiger.png
2. タイプセット(参照を含む dvi の生成は 2 回タイプセット)
platex 2
platex 2
3. 参考文献としおりの準備(最初が参考文献、後が PDF のしおり)
jbibtex test
out2uni test
4. もう一度タイプセット
platex 2
5. dvipdfme (pdf 生成)
dvipdfme 2
できた 2.pdf を見てみましょう。マニュアルを作ったなあ、
という感じになってきましたね。
本当は多書体混在の方法まで書こうと思っていたのですが、
ここからは説明もちょっと面倒になってきて、
そろそろ根がつづかなくなってきたので(XML のほうもやらなければならないし)、
今回は取りあえず、ここで終了させていただきます。
質問などあれば受け付けます。
また、ここまで使ってきたサンプルを 4 つの PDF 文書として、
下記の場所に置いたので、ぜひごらんください。
●サンプルの場所
http://rakunet.org/usernet/tips/dvipdfm.html
--
本田博通(閑舎)
Hiromichi Honda <raku@...>