作者: 機械伯爵
日時: 2003/3/11(14:20)
 ども、機械です(見てきました)

 なんかPythonユーザにはアンチPerlが多いけど、あたしゃんなこと
無いです。

 ただPerlは、物事に「とあるアプローチで、且つ、とある記憶能力
水準で」向かうと、中座するというのをみにしみて味わっただけです。

 とあるアプローチとは「言語の法則性を知る」こと

 とある水準とは「Perlの全ての言語法則をとても覚えきれない記憶
能力」程度であること

 この2つの両方にあてはまる人は、間違いなくPerlをやっても中座する
でしょう(・・・私だ・・・)

 比喩は誤解を招きかねないのですが、軽く笑い流していただくなら、
Perlはフランス語っぽく、Pythonはドイツ語っぽいと思います。

 私の大学の最初の補導教官はフランス語派でしたが「文法を覚えるより
先に音と会話を覚えろ」と言ってました。

 御存じの通り、フランス語にはそも文字の読み方だけでもかなり変則的
なので、法則性なんて覚えるよりは、使ってなれていく方が合理的です。

 それにひきかえ、ドイツ語は法則のかたまりであり(外来語や合成語以
外は)読み方と音が完全に一致し、文法もほとんど例外がありません。

 よって帰納的にものを覚える人はフランス語を、演繹的にものを覚える人
はドイツ語のほうが向いているわけですが、PerlとPythonでも同じような
ことが言えるような気がします。

 Perlは法則が多く(例外が多い文法に近い)しかしそのために短くスマー
トにコーディングすることが可能です。

 ですから、覚えた範囲からどんどん使っていけば、それだけ上達すると思
いますし、そのうち文法も感覚的に理解できるようになるのでしょう。

 それに対し、Pythonはそも文法が非常に少ないので、全部見通してもたかが
知れています。

 ですから一度じっくり基礎をやって、あとは辞書を引くようにライブラリを
参照しながら書けば、スマートなコーディングはできないものの、実用には十
分なものが書けます。

 言語は、優劣よりも相性のほうが大切じゃないかと、近頃痛感しています。

   /機械伯爵/