作者: 藤岡和夫
日時: 2002/3/31(14:47)
 リクエストもあったので、Parrotの紹介を・・・

 詳細は次のURLを参照してください。

http://yetanother.org/dan/

 昨年の明日(^^;)、4月1日・・・・・エイプリルフールの嘘が真になった。今
年はどのようなまことしやかな嘘をつくのか興味しんしんなので、嘘が大変つき
にくいだろうと心配している。

 昨年の話は、PerlとPythonのコミュニティが新しい言語を共同開発することに
なったという話で、その新言語の名前がParrotという名前だった。オライリーの
サイトにはご丁寧にもProgramming Parrot発刊のページまでできるという念の入っ
た夢の話だった。

 現在、Perl6のインタプリタエンジンがParrotという名前で開発されている。
なぜParrotという名前が付いたかということだが、次期Perlは単なるPerlではな
くなるからである。Parrotは鸚鵡だけど、憶えさせればなんでも話せる。Perl6
だけではなくて、PythonもRubyもJavaもC#も、Basic、Scheme、その他の言語な
んでもいける・・・ようになるだろう。その仕組みは、

1.各言語にParserを準備して、pasm(Parrot Assembler)にコンバートする。
2.Perlで書かれたスクリプトでpbc(Parrot Byte Code)にアセンブルする。
3.Parrotバイトコードインタープリタで実行する。

ということになる。Parrotが各プラットフォームに準備されるとプラットフォー
ムに依存しないスクリプティング環境が各言語に提供されることになる。

 まだ、Python用のパーサーは準備されていないけど、Rubyを含めて準備が進む
ことになるだろう。

 その実行速度は0.0.4のテストでは現在のスクリプト言語の10倍まではいかな
いけど、それに近い。かなり速くなる。これからはC/C++でプログラムする必要
もなくなるだろう。そのような夢の世界が訪れようとしている。

 VisualStudio.NETの価格には唖然としたので、Perl6/Parrotに大きく期待して
いる。Perl5の.NETへの移植は進みつつあるようだけど・・・これからはParrot
の時代になるだろう。

 実用的にはα版が出てからということになるでしょう。

藤岡 和夫
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