作者: 閑舎
日時: 2002/8/14(16:42)
 皆さん、こんにちは。

 WindowsXP で Cygwin + Meadow でテキスト環境を作っていたのですが、今回 
Vine Linux に移行しました。いくつか Windows でしか動かないソフトがあり、
仕事で Windows を触らなければならないので Vmware を入れ、他のマシンから
このサーバにログインする必要があるので TightVNC を入れました。通信はほと
んど全て SSH 経由にしました。

 一段落したので、感想など書いてみます。

・AMD K6-2 380MHz 64MB -> Celeron 1.2GHz 256MB:

  Linux, Windows とも快適なスピード。

・Cygwin(Windows XP) --> Vine 2.5(Gnome):

  いろいろ気を使わなくていいので楽になった。特に Gnome は 2 年前くらいと
  比べ、非常に洗練されて使いやすい。ワークスペースの扱いなど Win の 
  Power Toys よりはかなりいい。日本語化が完全になされたという感じなのも
  うれしい。

・Vmware から使う Windows XP:

  全部のデバイスが使えるわけではないが、スピードとその拡張性はすごく、
  3-4 年前のそれとは別物という印象。問題は他のホストとどうやりとりするか
  で、結局、Bridge & NAT がよいと思った。音楽は Linux 側で sndconfig な
  どで音がでるようになったら、Win 側では Sound Blaster のサウンドカード
  をインストールすると一応出る。しかし……これは雑音がひどいので BGM は 
  Linux の XMMS などで出すべき。

・Meadow(Emacs 20.7.1 Mule 4.1) --> Emacs 20.7.2 Mule 4.1:

  幸いなことに、自作の emacs lisp スクリプトなどはほとんどそのまま動く。
  環境の違いはあまり感じない。Emacs を使うとよくないと誰か書いていたが、
  こんなに環境を簡単に変更できるのは Emacs のおかげ:-p。

・Mew 1.94.2 --> Mew 2.2

  im がなくなり、Mew が送受信を全て行うようになるのでちょっと面食らう。
  またスレッド表示は Mew へパッチを当てる形で行っていたのでできなくなる。
  この際、Mew に備わるスレッド表示を使うことにしたが、マシンが速いので表
  示されるまでいらいらしながら待つということはない。また、サーバまでは常
  時 SSH のトンネリングを使えるようにするのも簡単なので、この際、POP,
  SMTP, FTP は全て SSH 経由とする。

・TeX(Web2C 7.3.3) --> TeX(Web2C 7.3.1):

  Vine にするとバージョンが下がってしまった(^-^;。Yatex はそのまま使える
  ので、dvi のプレビュー/印刷までは問題なし。但し、全文書の文字コードを
  変更する必要があるのでこんなスクリプトでお茶を濁した(もっとましなやり
  方がいろいろあるはず)。

  #!/usr/bin/perl
  # フォルダ内にある引数で指定したファイルをコード変換して NewDest フォルダに。
  push @INC, "/home/raku/lib/perl";
  require "jcode.pl";

  $destdir = "./NewDest";
  $ocode = "euc";

  if (-d $destdir) {
    die "NewDest というフォルダが存在して出力できません。\n";
  }
  mkdir($destdir, 0777);

  while (1) {
    $file = shift;
    if (-f $file) {
      open (IN, $file);
      open (OUT, ">$destdir/$file");
      while (<IN>) {
	chomp;
	&jcode'convert(*_, $ocode);
	print OUT "$_\n";
      }
      close (IN);
      close (OUT);
    } elsif ($file eq "") {
      last;
    }
  }

・VNC:

  VNC はインターネットの情報から TightVNC を使うことに決めた。さて、他の
  マシンから VNC でつなぐ方法だが、次のようなものが考えられる。

  1. 他マシンの VNC Viewer -> Vine 上の VNC Server -> VMware を起動。
  2. 他マシンの VNC Viewer -> Vine で予め起動した WinXP(VMware) の VNC Server。

  1 の方がいろいろできるが、体感速度がやや遅く、家族に使わせるには技術的
  にも無理。また、VNC から Gnome を起動し、そこから VMware を起動すると
  止まる(twm などに)。

  2 は SSH のトンネリングが必須だが、Tight & 256 色表示なら 10Base-T の 
  LAN でも十分実用に耐える。家族がサーバ上の VMware を使っていても、そこ
  で Emacs を使っている私にはそれほどストレスは感じられない。

  VMware まで起動せず、他マシンの Viewer から Vine の VNC Server につな
  ぐだけなら速い。

スクリプトにも少しつなげたし、今日のレポートはこのへんで(^-^;/~。

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本田博通(閑舎)
Hiromichi Honda <raku@...>