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[[Perl]] | [[Sjis.pm]] | [[EUCJP.pm]] | [[jacode.pl]] | [[Char.pm]]

&size(28){''UTF2ソフトウェア''};

UTF2ソフトウェアはUTF-8を扱うための Perl プログラムです。Sjisソフトウェアと同様のコンセプトによって Perl のマルチバイト文字対応を行います。つまり、外部コードであるUTF-8そのものを内部コードとして処理します。なお、ここでのUTF-8はRFC3629のUTF-8です。もしCESU-8(Compatibility Encoding Scheme for UTF-16: 8-Bit) あるいは Modified UTF-8 を扱いたい場合は OldUTF8 を使用することができます。

Sjisソフトウェアと異なる点は大きく3つあります。

-マルチバイト文字の先行するバイト列
--Sjisの場合 [\x81-\x9F\xE0-\xFC] のところ (?:[\xC2-\xDF]|[\xE0-\xE0][\xA0-\xBF]|[\xE1-\xEC][\x80-\xBF]|[\xED-\xED][\x80-\x9F]|[\xEE-\xEF][\x80-\xBF]|[\xF0-\xF0][\x90-\xBF][\x80-\xBF]|[\xF1-\xF3][\x80-\xBF][\x80-\xBF]|[\xF4-\xF4][\x80-\x8F][\x80-\xBF]) になります
-マルチバイト文字の扱い
--2バイト目以降が ASCII の値と重ならないため、エスケープが不要です
--2バイト目以降に英字が出現しないため uc(), lc() 関数はそのまま利用できます
-マルチバイトアンカーリング処理
--1バイト目と2バイト目以降の値が重ならないため、マルチバイトアンカーリング処理が不要です

&size(20){''主な特徴''};

Perl関連の成功したソフトウェアからいいところをとってきました。

-互換性: Perl4→Perl5 のように追加によって新機能を実現している
--文字列の長さや文字の位置を示す単位は今までどおりオクテット
--文字単位の関数は別の名前で新設(UTF2::length, UTF2::substr など)
-制御性: JPerl のようにプログラマの意図を汲む
--UTF-8そのままの値を扱うことができる
--UTF8フラグがない
--オブジェクト指向は導入していない(これは利点!!)
-可搬性: jcode.pl のように単体のPerlスクリプト
--他に必要なモジュールがない
--インタプリタ本体、XS などのバイナリファイルに依存しない
--perl5.005で実行することができる
--それなのにperl5.005のXSに束縛されない
--perl5.005上で使う場合でも一部perl5.6風な記述ができる
--MacOS上でMacJPerlの機能を実現する
-欠点:残念ながら...
--Latin-1を扱えない(UTF8フラグをなくした代償として)

&size(20){''インストール方法''};

以下のファイルを C:\Perl\site\lib にコピーするとインストール完了です
-[[UTF2.pm 0.69 (ソースコードフィルタ):http://cpansearch.perl.org/src/INA/UTF2-0.69/UTF2.pm]]
-[[Eutf2.pm 0.69 (ランタイムルーチン):http://cpansearch.perl.org/src/INA/UTF2-0.69/Eutf2.pm]]

&size(20){''関連情報''};
-[[jacode.pl]] 文字コードの変換には jacode.pl が便利です
-[[Char.pm]] 文字コードに煩わされずに文字を扱いたいときに便利です
-[[Ruby on Perl(s):http://www.rubyist.net/~matz/slides/yapc2006/]]
-[[UTF-8フラグの立て方・降ろし方:http://www.rakunet.org/tsnet/TSabc/18/546.html]]