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2003-05-28

以下はあくまで私の理解です。ちょっとね。この辺、まとめておかないとまずいかな、と個人的に焦りまして。

はじめに TS Network 構想ありき

そもそもの発端は藤岡さんの「TS Network のために」にあります。

実は、私を含め(^^;、かつてパソコン通信時代の nifty の FGALTS というフォーラムに集った人たちの多くはインターネットの海に漕ぎ出してしまっていて、パソコン通信内の様子がよく分からなくなっています。しかし、テキストとスクリプトが好きであるという点においては今もって同志(と言うと語弊ありますか。えぇ、私なんぞは全然スクリプト書いてませんが。)みたいな感じがしないでもないのです。

で、まぁみなさんあれこれインターネット関係の知識や技術もついてきたことだし、ここらで nifty に限定せずに、テキストとスクリプトについてざっくばらんに情報を共有したりたわいもない雑談をしたりする場がほしいんでないかい? という話になり、藤岡さんがせっせこ(かつての常連が今後の方向性を考えるためのパティオを用意されたり、)FGALTS で活躍されてた方のサイトを繋いだり、掲示板置いたりあちこちの Wiki でいろんなことやったり、RDF やったりニュース収集したり、それはそれは精力的に活動しておられました。

このとき藤岡さんの提示された「テキストとスクリプト好きのための(ってこの辺の正確な言葉は忘れましたが)”緩やかなネットワーク”」という言葉がなんだかとても心に残っています。

そして TSNET 誕生

そんな中でいよいよ nifty が WEB の方にシフトするみたいよ、ということになり、それならもう nifty に固執しなくてもいいんじゃないかなぁ、今ならちょこちょこっとツールを繋いで、それっぽいものが作れるんじゃないかな、という話になって、閑舎さんが実際に rakunet.org 上に ML 連動掲示板の集合体を作り上げたのが TSNET です。

# いやほんと、何がしかの面白そうなツールをドドドっと作り上げてしまう閑舎さんのパワーには昔から頭が下がります

やたらと間口の広い TSNET

上で触れたように、TS というアルファベット二文字の表すものは実はかなり広範に渡ります。それを受けた TSNET というコミュニティは、他とは異なり、特定のツールだけを扱うことのない、ともすると軸がどこにあるのか分かりにくい、非常にふわふわとしたコミュニティです。スクリプトと名の付くものは恐らくすべて扱えてしまいますし、それがテキストファイルで表現されていれば CSV だろうが XML だろうが区別はないのです。こんなところは他に見たことがありません。

しかし、ベースはあります。それはテキストファイルでデータを持ち、それをスクリプトで処理するという古式ゆかしき UNIX 的テキスト主義です。もちろん現在の TSNET がこのような主義主張で運営されているということではありませんが、このベースのために、扱うスクリプト言語の中に、現在ではマイナーではありながら sed, awk が確固たる地位を保っていますし、逆に HSP なんかは、その存在の面白さに注目はしていても、なかなかメインストリームに上ってくることはできません。

これが TSNET の周辺と色(特徴)です。

曖昧な TSNET の私

そんな中で私は TSNET を TS Network という広くて緩やかなネットワークの中の一実装、あるいは一つのリポジトリ、くらいに捉えています。もちろん非常に重要なリポジトリですが。

みんなが自分なりに活動しているところとしての TS Network

てことで得意の図(別に誰も認めてくれませんがT_T)にしてみるとこんな感じでしょうか。

mid-tsnet.png

TS Network が緩やかなネットワークとして存在してまして、その中心部付近に藤岡さんの TS Network のために と、この TSNET がある、そんなイメージです。恐らく両者の重なるところに TS Network のコアがあるんだと思います。(ひょっとすると全然別なところにある可能性もあります ;-)

TS Network 内外に様々なサイトがあり、恐らく多くのサイトが TS Network 内に含まれる内容をもちながらそれだけに収まらない、図で示すと線上に置いてしまいましたが、一つだけ描いてみた、TS Network を中心に据えるといびつな形に見えるそれのようなサイトとして存在しているのではないでしょうか。

これはたまたま TS Network を中心に据えるからそうなるのであって、中心をそのサイトに置いてしまえば TS Network の方がいびつな形をしているでしょう。でもそれでいいんです。それこそが緩やかなネットワークたる所以だと、思います。

くり返しますが

あくまで私個人の理解がこうであるというだけのものでして、これが TSNET の公式見解というわけではありません。なんでこういうことを言うかっていうと、実は TSNET スタッフなんてことになっている自分にとっても、上に書いたようなことはあまり明確になっていないのです(^^; 明確にする必要がなかった、なんか面白そうだし、今さら揉めごとが(少なくとも自分たちの間で)起きることもないだろうし、やっちゃおうやっちゃおう、というのが正直なところでしょうか。

でも外から見るとやはり分かりにくいかな、と思い、少なくとも自分はこういう風に理解している、ということを明らかにしてみたのでした。

参考


この文についてはツッコミ歓迎です。直すべきところは直していきますので。(添付ファイルは OpenOffice の Draw データと PNG です。図の手直しもどうぞ :)

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 正直、この辺のことは何も考えてませんでした。最初、僕は @nifty のフォーラムが WEB に移行した(移行しようともがいている)、くらいのイメージだったのです。でも藤岡さんが、今はどこか一箇所(=TSNET or フォーラム)が盛り上がるような時代ではないのだ、ということを書かれていて、とすると TSNET も盛り上がらないのかなぁ、と、盛り上がることを期待しているはずの藤岡さん自身がネガティブなことを言われるのが不思議だったのです。ところが某 perl 関係のメーリングリストで、その ML の趣旨を知らない人が perl についての質問をしたら、「この ML は perl で○○する場合の話題を扱おうとしているので、そういう一般的な質問は他所でやってね」という趣旨の返事が返ってきたのです。僕は流通量が少ないんだから、そういう話題でもいいんじゃないの?と思いましたが、違うのですね。藤岡さんが言おうとしてたのは、どこか一箇所がマルチに盛り上がるのではなく、WEB によって目的ごとに場が細分化され、僕らもその細分化された状況に従って情報や雑談をポストしていくことで自然に整理された情報が WEB 上にできる、そういう方向に世の中が向かっているのだ、ということなのかなと思いました(そういう考え方はニュースグループなんかを見るとすでに当たり前のことだったかもしれないけど、僕はそのときまで意識しなかったのです)。この辺を考えると TSNET の方向性のヒントになるのかなと思います(でも、何も考えてないので、特に具体的な提案はないです、う~)。 -- 極悪 2003-05-30 (金) 21:38:19
  • まぁ、おのおのがやりたいようにやればいいんでないかな、ということなのですが、この文の目的の一つは自分の行動の正当化であります :-) 僕はみなさんと違って全然スクリプトを書かない方ですので、引け目を感じる部分もあるんですよ。FGALTS で一生懸命 awk をやってたあとはもっぱら日本語を書くことが楽しくて、そっちが中心になっちゃってるので、それならそういう関わり方をすればよいのでは、と思うようになったぞ、という宣言みたいなものです(^^; TS Network という構想はすでに2年以上前からあるものですが、最近は TrackBack などの興味深いツールが浸透してきているので、ようやく土台が整ってきたのかな、と感じています。 -- ねこ丸 2003-05-31 (土) 10:25:59
  • TSNETWikiを十分に散策していなかったので、今日までコメントが付いているのを知らなかった。どこか一箇所が盛り上がるようなことは難しいというのは、オンライン・コミュニティがNIFTYからWebに拡散するからという単純な理由と、自己表現をする手段としてはホームページのほうが優れているという面があり、その分新しいものを生み出す能力がそちらに割かれるので、当然、みんなでわいわいやる時間が短くなるだろうということがあったのです。その帰結として、ホームページ間の相互作用ということが重要になるというようなことを思っていたのです。それは今、ブログとかその内容のRSS配信という形で現実のものとなっていますね。最近、新しい動きとしてはPlanetという考え方ですね。TSNET Planetを作ってはと思うのですが(^^) -- 藤岡和夫 2004-11-14 (日) 12:42:38
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