作者: Yukihiro Matsumoto
日時: 2002/5/22(14:21)
まつもと ゆきひろです

In message "[TSruby:98] Re: ブロックの表現 (Re: 横取り☆)"
    on 02/05/22, "Naomasa Numajiri" <naonuma@...> writes:

|| ひとつはタブ幅によって意味が変わってくることです。タブと空白
|| とが区別つかないってのは歴史的間違いですよねえ。もちろん、
|
|タブ <=> 空白 * 8
|のことですね。(tabstop=4でいつも書いていますが、空白は使った
|ことがないので困ったことはないです。)

空白と混ざるとタブ幅は不定ですし、多くのエディタでは見かけ上
混ざっていることが判定できないのが大問題です(歴史的間違いっ
てのがこれですね)。私はタブ幅(8)とインデント幅(Cで4,Rubyで2)
が異なるのでさらにややこしくなります。

||    a = if cond than b else c end
|| 
|| のような書き方はできなくて
|| 
||    if cond:
||      a = b
||    else:
||      a = c
|| 
|| のように「強制(矯正)」されちゃうのは嬉しくないです。
|
|僕は逆に「誰が書いても同じコーディングスタイルになるように」なって
|いるところが好きです。(この辺が好みの別れ所(の一つ)なんでしょうね。)

うーん、「誰が書いても同じコーディングスタイルになる」っての
はGuidoも言ってますし、Pythonファンの多くが語るのですが、私
は信じてません。

  def fib(n): return reduce(lambda x, y:
  (x,x[0][-1]+x[1]), [()]*n, ((0L,),1L))

だって正統なPythonプログラムですから。ほんの少々空白の使い方
のバリエーションが減ることは本質じゃないと信じます。ま、「こ
の辺が好みの別れ所」ってのには同意します。

                                まつもと ゆきひろ /:|)