作者: KIMURA Koichi
日時: 2008/3/07(16:42)
Bruce.です。

Yukihiro Matsumoto さんは書きました:

> Prgramming Pythonの序文を見る限りでは、「自分の趣味のプロジェ
> クト」、「Amoebaのスクリプティング用」、「Macで開発した」と
> いう情報は得られますが、教育用について考えていたニュアンスは
> 感じられませんね。
> 
> この間会った時に直接聞いてみりゃ良かったな。

次の機会がもしありましたらよろしくお願いします :)


> | ヴィルト老師は……Pascalどうだろうなぁ……もともと、文法以上に
> |ヴァーチャルマシン用の言語ってトコを強調してたような気がするし、
> |こっちは、実用で作ったら教育用の方が適していた、というべきかな?
> |※無論、実用にも使われたわけだけど……
> 
> バーチャルマシンってUCSD Pシステムのことですかね。とすると
> Wirthとは無関係ですね。オリジナルPascalは別にバーチャルマシ
> ンを指向していないと思います。

一応、コンパイラを移植しやすくするために、ネイティブな機械語を
生成するのではなく、中間言語インタプリタ(Pシステムはそのひとつ)を
挟んでいるというのは目に付く資料から想像がつきますし、Wikipediaの
記述ではチューリッヒ大学で作られたコンパイラキットがそうだとあります。
しかし、Wirthの作ったコンパイラが最初からそうであったという明確な
記述はないんですよね。

そういったところでは指向しているともしていないとも断言できないだろう
というのがわたしの見解です。

あ、念のため書いておくと「文法以上にバーチャルマシン云々」と取れる
記述も見つかりませんでした。しかし、プログラムを組みやすくするために
豊富なデータ型をサポートしているとか、ユーザーが構造型を定義できる
ようになっているというのはありましたので、こっちはちょっと否定的な
感じはします。

初めて知ったんですが、最初はFORTRANでPascalコンパイラを記述しようと
したんだけどうまくいかなかったとか、二度目は自分自身で記述してこれは
うまくいったとかあるんですが、本人の書いたドキュメントでないので
「バーチャルマシン指向」が最初からあったのかどうかの判断は保留です。

-- 
木村浩一/KIMURA Koichi
 I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes or
shoud I?
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