作者: 機械伯爵
日時: 2010/5/10(23:08)
 『[TSpython:1278.] Konoha物語』の流れで、思うこと。
 よく「プログラミング初心者にどんな言語を勧めるか」という問いがなされる
ことがある。
 私はご存知の通りPythonistaだから、Pythonを勧めるわけだけど、「どんな人
でも」というわけではない。
 Pythonに限らず、LLやスクリプト言語など「入門しやすい言語から入門できる
人」というのは、少し制限があると思う。
 まず、職業プログラマになるつもりの無い人は基本OKだろう。
 仕事で自作のソフトウェアを活用する人だとしても、使う言語を自分で選択で
きる(研究者など)も、選択の自由は確保される。
 小・中学生なら、まだ未来への時間に余裕がある諸君は、もちろんOKだ。
 問題は、就職を間近に控え、プロの職場で即戦力として求められる学生諸君だ。
 高校生、専門学校生、大学生など、卒業⇒就職ならば、就職先を見据えて言語
を選んで最短距離でモノになるように勉強する必要がある。
 とはいえ、その就職先が"Web"関連の仕事であれば、寧ろPerlなどのLLが求め
られるかもしれない。
 さらに、仕事ですぐに使うのがVB(VisualBasic)なんかであれば、LLを先に習
ったところで害は無いだろう(VBに不満が出るとしても)
 さて、現在の日本でよく使用されている言語と言えば、C++,Java,Cの三つだろ
う(と想像するのだけど、実際どーなんだろ?)
 このうち、プログラミングを全く知らないのにC++から始めるのは自殺行為だ。
 Javaだって、最初から覚える概念が多すぎるので、かなり難しい。
 就職先がC言語技能が必須(組み込み制御など)というのであれば、まぁ"C"か
らなら、問題はあるかもしれないが無理という程ではないだろう。
 でも、JavaやC++から始めるくらいなら、他のLLを勉強してからやっても遅く
ない。
 寧ろ、クラスの概念は、RubyやPythonのように「クラスを作ってぶん回す」言
語のほうが、馴染みやすいのではないかと思う(Smalltalkが多分OOPを勉強する
のならベストなのだろうけど、書式が余りにも違いすぎるので……)
 以上、シチュエーションと最適な入門言語の組み合わせなど、ご意見あれば賜
りたい。